2009年9月26日土曜日

牛飼いの青年と北京と天津の青年(前編)










 
大草原をひたすらに歩いていると、牛の大群が草を食べていた。
その中から鞭を振りながら大声を出している青年がいる。
あちらから近づいて来て、タバコはありますか?との事。
小生は吸わないので持っておらず、日本から持ってきたガムをあげると喜んで食べていた。
聞けば年齢は20歳。10歳からこの仕事をしているとの事。
我々が別れを告げて去ろうとすると、後ろから「私と話をしてくださ~い」と叫んでいる。
毎日毎日一人ぼっちで、ただひたすらにこれら約500頭の牛の世話をしているらしい。
家はここから10km離れており、話し相手もおらず、孤独に見え、可哀想になった。
収入は年間で1万元(日本円で約15万円)との事。
この収入で家族を養っているのだろう。
それからまた彼は鞭を振りながら牛の群れを追い続けて行った。

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