2015年9月30日水曜日

MICKEYニュース22号~あるべき姿を描くこと~

MICKEYニュース22号 9月20日に行われたラグビーW杯2015の日本vs南アフリカ戦では大方の予想を覆して34対32で日本が大金星をあげました。

海外では「W杯史上最大の番狂わせ」と報じられ、日本中のラグビーファンのみならず日頃ラグビーに興味のなかった人々へも大きな驚異と感動を与えてくれた試合でした。

 

その後、様々なメディアによってこの勝利が偶然の幸運によってもたらされたものではないことが報道されています。
彼らは【W杯ベスト8入り】を目標として、綿密な戦略を練り、4年間の血のにじむような鍛錬を自らに課し、「質量ともに世界一の練習をやってきた」という自信を持って試合に臨んでいました。

「W杯で1勝しかしたことがない」というような過去の実績など頭の隅にもなかったのだと思われます。

このようなチームを作り上げ、奇跡を起こすまでの過程を見ると、我々がMICKEY活動を行い、工場を変えていく上でも通じる、非常に参考となるやり方・手順があることに気づかされます。

チーム作りの第一歩は、「あるべき姿を明確にする」ことでした。強い外国チームに勝つために日本チームの強みと弱みを徹底的に分析したうえで「こういうチームを作ったら勝てる」というヴィジョンを明確にします。

そして次は「あるべき姿」を実現するための有効な手段をその道の専門家の知識も利用しながら練り上げ、W杯に照準を合わせて綿密な計画を立て、選び抜かれた有能な選手たちを徹底的に鍛え上げてゆくことにより一歩ずつ「あるべき姿」に近づけています。

ある程度形が出来上がった段階で海外チームとの試合を数多く組んで計画の進み具合をチェックし、計画の修正や練習のやり方の見直しを行いながら「あるべき姿」に近づけていきました。

まさに P(計画)-D(実行)-C(評価)-A(改善)のサイクルが実践されていたことがよくわかります。

加えて忘れてならないことは、この「あるべき姿」を関係者全員に認識させ、選手のモチベーションを高め維持させてきたことです。

使命感に燃える選手たちは自ら進んで厳しい練習に挑んでいったに違いありません。目標達成に向けてチームをまとめ、「燃える軍団」を作ることはリーダーの最も重要な仕事です。

あるべき姿を」描く  全員が「あるべき姿」を認識し、達成への強い意欲を共有する「強いチーム」を作る

「あるべき姿」を作り上げるための行動計画を練り「あるべき姿」への強いこだわりを持って全員で実行する

定期的に計画の進捗をチェックし軌道修正をしながら「あるべき姿」を作っていく

もう一段レベルアップした「あるべき姿」像を描く

「革新は無限である」というのはこのことです。全日本ラグビーの快挙から学ぶことは多いと思います。

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